いつまでも片付かない、うちの写真アルバム
あなたは、撮った写真の整理をどうしているのでしょうか?
特に、自分の大切な人と撮った写真について。
自分の場合は、家族写真のプリントの束やデジタルデータを前に、「写真、整理しなくちゃなあ」とはおもいつつも、今に至るまで、なぜかしっくりくる形にすることができていません。
年末の大掃除のとき、
引っ越ししたとき、
結婚式で自分の生い立ち紹介のために見返したとき、
家族を亡くしたとき、家族がふえたとき、
写真を見返しながら、それを整理しようといろいろ考えたり、試したりしてみますが、うまくいった実感がありません。
それがなぜかを考えていたとき、もしかしてこれは自分だけのことではなく、もっと普遍的なことかもしれないという気がして、一度この感覚にかたちを与えてみようと決めました。
どんなかたちがよいのか?
写真だけの展示なのか、写真アルバムとして1冊におさめたいのか。
まとまった文章として、言葉で説明を試みたらよいのか。
結局、自分の生活空間に存在している写真そのものを、ありのままに体感してもらえるような、「空間」を作ろうと考えました。
2024年3月中旬の5日間、盛岡市内の小さなギャラリーを借りて、
「いつまでも片付かない、うちの写真アルバム」展
という名の、自分の家族写真のアルバム(未完)を、ただ展示するだけの空間をつくりました。
やっておいてなんですが、なんでこんなことをしたくなったのだろうと自分でも少しおののいていました。
だからこの展示は、「自分の撮った写真を、人に見てもらいたい」とは、少しちがう衝動から生まれました。「わたしたちにとって、家族写真とはどういうものとして存在しているのか」という問いを深めてみたかったんです。見てくれる人にとっては、他人の家族写真アルバムやその素材写真で、なにか社会性のある作品でもなければ、完結する物語でもなく、結論もありません。それをそのまま見てもらおうとおもいました。
自分は職業がフォトグラファーで、家族写真の依頼もよく受けるので毎日たくさんの写真を撮ります。仕事として撮るお客さんの家族写真も、生活記録としての自分の家族写真も、本当にたくさん撮ります。ときどき、その写真たちが、今どうしているのだろうと気になるときがあります。撮ってきたものが、意味のあるものとして残っているのかどうか。そして、これからどうなるのかも。
会場には
・イトウ家の家族写真アルバム(A4ルーズリーフ式のアルバムに、マスキングテープで写真プリントが貼られています。)
・プリントした写真の束
・デジタル記録メディア(外部ハードディスク、スマートフォン、DVD、USBなど)
・自分の祖父母や両親のプリント写真(両親の作っていた写真アルバムから、剥がして持っていたもの)
・他人の古い家族写真アルバム(オークションや骨董品店でみつけた、おそらく戦前・戦中から戦後すぐのもので、なんらかの理由で持ち主が手放したのちも消失せずに残ったもの)
・展示メモ(展示について考えているときに、思い浮かんできた問いなど)
を並べました。
展示を考えていくうちに、思いついてChatGPTで調べたこともお客さんに共有しておこうと、それをメモのままプリントアウトしてはりました。
展示メモ① 人が家族写真を撮る動機は、どんなものがあるのだろう?
展示メモ② 家族写真は、どんなものとして生活の中に存在しているんだろう?
展示メモ③ 写真は、どれくらいの年月、形をとどめていれるのだろう?(一般的な家庭での写真の保存方法と、各保存メディアの耐用年数)
展示メモ④ 家族写真は一般的に今までどう保存・管理されてきたんだろう?
展示メモ⑤ 家族写真の整理に悩むいくつかの理由と、解決策
※この展示メモは少々長いので、記事の最後にそれぞれ転載しておきます。興味がある場合はどうぞ。
この展示をとおして、見に来てくれた人と共有できたといえる感覚が、3つあります。
ひとつ目は、「他人の」家族写真アルバムを見ても、人はそれに魅了されること。
以前勤めていた職場では、結婚式の新郎新婦の生い立ちムービーをつくる仕事をしていて、スキャン素材としてあずかる多くの人たちのプリント写真や家族写真アルバムに触れる経験をしました。生まれたときの新生児の姿や、成長していくなかで親とともに写っている様子、友人やパートナーと出会い、現在にいたるまでの記録など。
まだ会ったこともない人の人生が目の前に展開されることで、この人をずっと前から知っているような錯覚、愛おしさに似た感覚におちいっていくことがありました。
展示を見に来てくれた人たちと話した様々なことのうちで、
「自分の家族のような感覚でみれた」
「親近感がわきつつも、遠い世界のようでもあり、ふしぎな感じ」
という言葉をきいたり、またある人は
「写真を撮ることの中にある、その人を大切に思う気持ちや、人が人を愛する気持ちが、一度に何枚もたくさん押し寄せてきた」という言葉をあとで送ってくれて、それがずっと印象に残っています。
ふたつ目は、物質としての写真のこと。
自分のものでも、他人のものでも、家族写真としてあつかわれていた写真の物質としての情報量のようなもの。
それらの写真が撮られたこと。プリントされて大切に保管されてきたこと。繰り返し手にとられて、それについて誰かと何か話されていただろう時間のこと。その時間の蓄積が薄い紙に記された画像に、たしかに重なっている感覚。そういった写真の、うまく説明のできない物質としての存在感を手のなかに感じながら、この感覚はいったいどこから来るのだろうということを、ずっと思っていました。
展示を見にきていた家族の子どもが、プリントされた写真を手にとっていたとき、この子は手で触れることで、写真を「見ている」のだと気が付きました。もしかしたら、味や匂い、音でも、「見る」のだと。人間は身体全体で写真を見ていることに、写真に対する人間の野性のようなものを感じました。
最後のみっつ目は、写真とわたしたちの生と死について。
なぜ、写真アルバムは完成しないのだろう?
なぜ、いつまでも片付かない、うちの写真アルバムはそこにあるんだろう?
なぜ、容れ物から常にあふれつづけるんだろう?
それは、自分が生きているからなんだろうとおもいます。
生きているかぎり、増えつづけ、ふくらみつづけるものの全体量が確定するときは、イコールそのものが死ぬときではないでしょうか。
人が自分の死を経験できないように、アルバムの完成を経験することはできない。
役目を終えた写真アルバムを手にとっていると押し寄せてくる、「これは、かつて生きていたのだ」という感覚。
その写真に写っている人たちを、誰も思い出す人がいなくなったときに、その写真がひとつの役目を終えることは、たしかです。
展示を終えて、なにか得たものをまとめたいと思いつつも結論のようなものがなく、最初の問いとそれほど遠くない場所に今もとどまり続けています。
最後に、もうひとつの問いを。
展示メモの後半に、ひとつのWebサイトの紹介をしました。
「the burning house」 というサイトで、自宅が全焼した場合の持ち物を考え、それを1枚の画像に表現し、解説リストつきで投稿されたものが世界中から寄せられています。
パスポートや出生証明書、社会保障カード、運転免許証、現金や貴重品などと一緒に、「アルバムや家族写真」がそこに記されているのを見つけます。
参考サイト
https://theburninghouse.com/
「あなたはもし自分の家が燃えていたら、何を持っていくでしょうか?」
「いつまでも片付かない、うちの写真アルバム」から写真抜粋
展示メモ
(ChatGPTから引用。長いリストなので、以下はこの分野に興味のある方だけお読みください)
展示メモ①
人が家族写真を撮る動機は、どんなものがあるのだろう?
●思い出の保存: 大切な人との大切な瞬間や思い出を写真に収め、保存することで、将来振り返ったり思い出に浸ったりするため。
●成長の記録: 家族、特に子供の成長や発達を記録する。
●節目を祝う: 結婚式、卒業式、誕生日、記念日などの重要な節目や功績を記念する。
●家族の絆を深める: 写真を撮るなどの共通の活動に参加することで、家族間の一体感やつながりを育む。
●家族の遺産を作る: 家族の歴史、伝統、文化遺産を視覚的に記録し、世代を超えて受け継ぐ。
●愛情を表現する: 家族写真を撮り、共有することで、家族への愛情、愛情、感謝の気持ちを示す。
●自己同一性を築く: 家族写真の撮影の場に参加することで、家族という単位の中で自分自身のアイデンティティや自己意識を振り返る。
●家族の一体感の促進: 集合写真のポーズをとるなどの共同活動に参加することで、家族単位での一体感や結束力を高める。
●先祖とのつながり: 写真を通じて家族の歴史を保存し尊重することで、先祖や前の世代とのつながりを築く。
●文化的・社会的期待: 家族の集まりや祝い事、写真を撮る儀式の重要性にまつわる文化的・社会的な期待を満たす。
●人間関係の維持: 写真や最新情報を共有することで、大家族や親戚との関係を強化し、つながりを維持する。
●共有の思い出を作る: 家族の瞬間を写真に記録するプロセスを通じて、共有の思い出や経験を築き、保存する。
●感情の癒し: 特に喪失や変遷の時期に、感情や経験を処理するための治療的な出口を提供する。
●自尊心を高める: 個人や家族の功績や節目を記録し祝うことで、自尊心と自信を育む。
●創造性の育成: 家族写真の構図、額装、見せ方を通して、芸術的表現と創造性を探求する。
●家族の価値を高める: 家族の関係や交流を視覚的に表現することで、愛、尊敬、団結といった家族の価値観を強化する。
●伝統の尊重: 家族の集まりやお祝いの重要性を強調する文化的または家族的な伝統を守り、尊重する。
●日常の瞬間をとらえる: 平凡な活動や日課を含め、日常生活の美しさや意義を記録する。
●人生経験を共有する: 家族写真を通じて、人生の経験、冒険、旅行などを家族や親しい人と共有する。
●芸術的遺産の創造: 生涯を越えて残る、視覚的に魅力的で意味のある写真を作ることで、芸術的遺産を残すこと。
人が家族写真を撮る動機は、個人的、文化的、社会的要因に影響されている。これらの動機は、人間が写真を通して家族の思い出を撮影し、保存することに惹かれる多様で複雑な理由を浮き彫りにしている。
展示メモ②
家族写真は、どんなものとして生活の中に存在しているんだろう?
●思い出の回想と共有
家族の写真は、過去の経験や共有した瞬間を思い出すために使われることが多い。家族が集まって物理的なアルバムやデジタルデバイスでのデータライブラリーに目を通し、それぞれの写真にまつわるエピソードや思い出を語ることもある。ソーシャルメディアのプラットフォームは、地理的に離れている友人や親戚と家族写真を共有する便利な方法を提供している。オンラインで写真を共有することで、家族はつながりを保ち、大切な人たちに重要な出来事や節目について最新情報を伝えることができる。
●マイルストーンや特別なイベントの記録
家族の写真は、結婚式、卒業式、誕生日、祝日、休暇などの重要な節目や特別なイベントを記録するために頻繁に利用される。これらの写真は、家族の歴史における重要な瞬間を視覚的に記録する役割を果たし、何世代にもわたって大切に保管することができる。
大きなイベントには、その場の瞬間や感情をとらえた質の高い写真を撮影するために、プロの写真撮影サービスを利用することがよくある。
●家族の歴史と遺産の保存
家族写真は、家族の歴史や遺産を保存し、世代を超えて受け継いでいく上で重要な役割を果たす。古い家族の肖像写真、日常のスナップ写真は、先祖の生活、伝統、文化遺産についての貴重な情報を伝える。
家族は、将来の世代のために歴史的な写真を整理して保存するために、管理されたフォトアルバムやデジタルアーカイブを作成することができる。これらは、家族が自分たちのルーツとつながり、家系の中での自分の位置を理解するのに役立つ視覚的遺産になる。
●個人的な表現と創造性
写真は多くの人にとって創造的な表現手段であり、芸術的に自己表現し、さまざまなテクニックやスタイルを試すことができる。家族写真は、記録目的だけでなく、個人的な表現や創造性の一形態として撮影・保存されることもある。
肖像写真、風景写真、芸術写真など、さまざまなジャンルの写真を探求し、家族の人生のユニークな視点や瞬間をとらえることができる。
●家の装飾と個性化
家族の写真は、一般的に家の装飾や生活空間の個性化に使われる。額装されたプリント、アルバム、家族メンバーや大切な思い出の写真のコラージュは、インテリアに温かみと個性を加える装飾的なアクセントとして機能する。
また、フォトブックやカレンダー、ウォールアートなど、オリジナルの写真製品を作って、お気に入りの写真を飾ったり、家の美観を高めたりすることもできる。
全体として、家族写真は、思い出を保存したり、節目を記録したり、つながりを育んだり、創造的な表現をしたりと、人々の生活の中で様々な役割を果たしている。どのような目的であれ、家族写真には計り知れない感情的な価値があり、家族のアイデンティティや遺産を形成し、保存する上で不可欠な役割を果たしている。
展示メモ③
写真は、どれくらいの年月、形をとどめていれるのだろう?
(一般的な家庭での写真の保存方法と、各保存メディアの耐用年数)
●物理的な写真アルバム/プリント
保存媒体: 紙、フォトアルバム、フレーム
耐用年数: 数十年~100年以上
物理的な写真アルバムやプリントは、きちんと手入れをすれば何年も使える。しかし、光、湿度、取り扱いなどの要因により、時間の経過とともに劣化する可能性がある。適切な保存技術とアーカイブ品質の素材を使用すれば、プリントやアルバムは数十年、あるいはそれ以上長持ちする。
●記憶メディア
保存媒体:ハードディスク・ドライブ(HDD)、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、USBフラッシュ・ドライブ、CD、DVD。
耐用年数:数年から10年以上
デジタル記憶装置の耐用年数は、記憶媒体の種類、使用パターン、環境条件などの要因によって異なる。HDDやSSDの寿命は通常数年から10年以上だが、機械的または電子的な問題で故障することがある。USBフラッシュ・ドライブも同様の寿命を持っているが、物理的な損傷を受けやすい場合がある。CDとDVDの推定寿命は5~10年だが、これはディスクの品質や保管条件などの要因によって異なる場合がある。
●クラウドストレージ:
保存媒体: クラウドサービスプロバイダーがホストするリモートサーバー。
耐用年数: 無期限に使用できる可能性
クラウドストレージサービスは理論上無限のストレージ容量を提供しており、保存された写真の寿命はサービスプロバイダーの信頼性と寿命に左右される。サービス・プロバイダーが運用を続け、バックアップを維持している限り、クラウドに保存された写真は無期限に使用できる可能性がある。ただし、ユーザーはデータのセキュリティと、選択したクラウドストレージ・プロバイダーの利用規約に注意する必要がある。
●ソーシャルメディア・プラットフォーム
保存媒体: ソーシャルメディア企業が管理するサーバー。
耐用年数: 無期限に使用できる可能性
ソーシャルメディア・プラットフォームは通常、写真を無期限に保存するが、これらの写真へのアクセスや所有権は、プラットフォームの利用規約に従う場合がある。ユーザーは、プライバシー設定や、時間の経過とともに写真利用に影響を与える可能性のあるプラットフォームのポリシーの変更に注意する必要がある。
●モバイルデバイス(スマートフォン、タブレット):
保存媒体: 内部ストレージまたは外部メモリーカード。
耐用年数: モバイルデバイスの寿命による
モバイルデバイスに保存された写真は、デバイスが機能している限りアクセス可能。しかし、モバイルデバイスの寿命は様々であり、デバイスが破損したり、紛失したり、古くなったりすると、写真が失われる可能性がある。データ紛失を防ぐため、他の記憶媒体やクラウドサービスに定期的にバックアップを取る必要がある。
全体として、写真保存媒体の耐用年数は、使用するものの種類やメンテナンスの仕方によって異なる。適切な保管方法、定期的なバックアップ、必要に応じて新しいストレージ技術への移行を行うことで、家族の写真をより長期的に保存することができる。
展示メモ④
家族写真は一般的に今までどう保存・管理されてきたんだろう?
●アルバムとスクラップブック(19世紀と20世紀初頭)
写真の黎明期には、家族はアルバムやスクラップブックに写真を保存するのが一般的。これらは、写真を収納するためにデザインされたページを持つ物理的な本で、しばしば手書きの注釈や装飾的な要素が添えられていた。
●プリントとネガ(19世紀と20世紀)
家庭では、写真のプリントとネガを封筒や箱に入れて保管することが多かった。ネガは、必要に応じて追加のプリントを作るために重要だった。
●スライド映写機(20世紀半ば)
20世紀半ば、家族は写真をスライドとして保存し、鑑賞することが多かった。スライド・プロジェクターは、家族の集まりや特別な行事の際に、これらの画像をスクリーンに映し出すために使われた。
●フォトアルバムとフレーム(20世紀)
伝統的なフォトアルバムは、20世紀を通じて人気があった。家族はまた、お気に入りの写真をフレームに入れて、壁や棚に飾った。
●収納箱(20世紀と21世紀)
多くの家庭では、バラバラになった写真を収納箱(紙、金属、木、プラスチック)に入れ、年や行事ごとに整理していた。この方法は便利であったが、時間の経過とともに乱雑になる可能性があった。
●デジタル保存(20世紀後半から現在)
デジタル写真の出現により、家族は写真をコンピューター、外付けハードドライブ、CD、そして後にはクラウドストレージサービスに保存するようになった。デジタル・ストレージには、整理、バックアップ、共有が簡単にできるという利点がある。
●スマートフォンとソーシャルメディア(21世紀)
高画質カメラを搭載したスマートフォンの台頭により、多くの家庭では、ソーシャルメディア・プラットフォームやメッセージング・アプリ、クラウドベースのサービスを通じて、デジタル保存や共有が主流となっている。
●写真プリントサービス(21世紀)
デジタル化が進んだとはいえ、多くの家庭では、お気に入りの写真をプリントして物理的に展示したりアルバムに収めたりする。
全体として、家族の写真を保存・管理する手段は、物理的なアルバムやプリントから、デジタル保存ソリューションへと進化しており、個人の好みや技術の進歩に合わせてさまざまなオプションが用意されている。
展示メモ⑤
家族写真の整理に悩むいくつかの理由と、解決策
●時間不足
忙しいスケジュールや優先すべきことがあるため、アルバムの整理に割ける時間が限られている。
解決策
タスクを管理しやすい小さなステップに分けることで、達成しやすくする。たとえば、毎週または毎月、写真の整理に専念できる時間を確保する。
●大量の写真
大量の写真に圧倒され、どこから整理を始めればいいのかわからない。
解決策
写真を大まかなカテゴリーや期間に分類し、1つずつ取り組む。大量の写真を効率よく管理・整理するための、デジタルツールやソフトウェアの利用を検討する。
●散逸
写真がさまざまなデバイスやプラットフォーム、ストレージに散らばっていたり、整理されておらず、それらを統合して整理するのが困難。
解決策
まずは物理的なフォトボックスでもデジタルフォルダでもいいので、すべての写真を一か所に集めることから始める。そして、日付、イベント、場所、写真に登場する人物などの基準に基づいて、体系的な整理方法を作る。
●整理方法がわからない
写真の効果的な分類や整理の仕方がわからず、優柔不断になり、先延ばしにしている。
解決策
自分の好みやニーズに合った、納得のいく整理システムを選ぶ。時系列で写真を整理する、イベントや行事ごとに整理する、個人や家族ごとに整理する、あるいはこれらの方法を組み合わせて整理する、など。
●限られた収納スペース
棚のスペースやストレージの容量が限られているなど、物理的な制約があると、物理的なフォトアルバムの保管や整理が難しくなる。
解決策
スペースを確保し、整理やアクセスを容易にするために、物理的な写真のデジタル化を検討する。物理的な写真やアルバムを後世に残すために、アーカイブ品質の保存方法に投資する。
●技術的な課題
ファイル形式の互換性、ストレージの制限、ソフトウェアの使い勝手など、技術的な問題に直面している場合。
解決策
整理プロセスを簡素化できるデジタル写真管理ツールやソフトウェアを使いこなす。データの損失を防ぐため、デジタル写真を定期的にバックアップし、外付けハードディスクドライブやクラウドストレージサービスなど、信頼できる保存方法に投資する。
●感情的な愛着
家族の写真を整理していると、強い感情やノスタルジアが呼び起こされ、整理やキュレーションの判断が難しくなる。
解決策
1枚1枚の写真にまつわる思い出を回想し、振り返る時間を設けながら、繊細かつ忍耐強く作業に取り組む。思い出を共有するために、整理のプロセスに家族を参加させることも検討する。
これらの課題に対処し、実践的な解決策を実行することで、家族写真整理の障害を克服し、大切な思い出を末永く保存する有意義なコレクションを作りあげることができる。